GX-ETS検証

GX-ETSは、GX推進法に基づき2026年度から本格稼働している排出量取引制度です。一定規模以上のCO₂直接排出を行う事業者を対象に、政府が排出枠を割り当て、毎年度の排出実績量と同量の排出枠を保有することを義務付けています。
GXリーグやその他の任意のGHG検証が、企業の自主的な情報開示やステークホルダーからの信頼性向上を主な目的とするのに対し、GX-ETSでは制度対象者に対して届出・報告や排出枠の保有などの制度上の義務が課されます。
SGSは、GX-ETSにおける登録確認機関として正式に登録されており、制度対応に必要な第三者確認(検証)サービスを提供しています。

制度対象者

CO₂の直接排出量の直近3年度平均が10万トン以上の事業者は、GX-ETSの制度対象者となります。

 

  • 他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出(Scope 2)や、CO₂以外のGHGは対象に含まれません。
  • 制度対象に該当するかどうかは、事業者自らが判定する必要があります。

排出枠の保有義務

制度対象者には、毎年度のCO₂直接排出量(排出実績量)に相当する排出枠を保有する義務があります。排出実績量が政府から割り当てられた排出枠を超える場合は、不足分の排出枠を排出枠取引市場や事業者間取引を通じて調達する必要があります。

反対に、削減努力により排出枠に余裕がある場合は、保有する排出枠を取引することも可能です。

第三者確認(検証)について

以下の項目について、届出・報告に先立ち、国の登録を受けた登録確認機関による確認(検証)を受ける必要があります。

  • 排出目標量 (排出枠割当の基礎となる値)
  • 排出実績量

制度対象者に求められる届出・報告スケジュール

主な届出・報告事項とスケジュールは以下のとおりです。

届出・報告事項 説明 第三者確認(検証) 期限
年度平均排出量 前年度までの直近3年度におけるCO₂直接排出量の平均を算定し、制度対象に該当するかを自ら判定したうえで国へ届け出ます。 不要 制度対象年度の9月30日まで
移行計画 2030年度までの脱炭素化に向けた排出削減の取組やGX投資等に関する移行計画を作成し、国へ提出します。 不要

排出目標量等合計量 (排出目標量+調整量) 

排出枠の割当ての基礎となる排出目標量等合計量を算定し、国へ届け出ます。「排出目標量」については、届出に先立ち、登録確認機関による確認を受ける必要があります。

必要

排出実績量 制度対象年度終了後、当該年度のCO₂直接排出量を算定し、排出実績量として国へ報告します。報告に先立ち、登録確認機関による確認を受ける必要があります。 必要 制度対象年度の翌年度の9月30日まで

※2026年度は特例スケジュールが適用されます

2026年度の特例スケジュールと注意点

GX-ETSの制度開始初年度である2026年度は特例スケジュールが適用され、「排出目標量等合計量」の届出期限は2027年9月30日まで延期されています。したがって、2026年度中の提出事項に、登録確認機関の確認を要するものはありません。

一方で、2027年9月30日までには、以下の項目について、登録確認機関による確認を受けたうえで届出・報告を行う必要があります。 そのため、登録確認機関との契約締結や確認スケジュールの調整については、2026年度のうちから進めることが推奨されています。

  • 2026年度 排出目標量
  • 2026年度 排出実績量
  • 2027年度 排出目標量

 

<スケジュールの例>
SGSでは、お客様の実務負荷の平準化を図るため、2026年度中から一部の確認を開始するスケジュールを推奨しています。早期に準備を進めることで、2027年に集中する届出・報告への効率的な対応が可能となります。

SGSのサポート

GX-ETS制度やGHG排出量算定に関する理解を深めたいお客様向けに以下のサービスを提供しています。制度の概要、算定・報告の考え方、確認(検証)に向けた準備事項など、お客様のニーズに応じて分かりやすくご説明します。

  • 研修サービス
  • 技術ミーティング

※本サービスは、GX-ETS制度やGHG排出量算定に関する一般的な解説を目的とするものであり、個社固有の対応方針のご提案、算定結果の作成、届出・報告資料の作成を行うものではありません。

SGSを選ぶメリット

SGSジャパンは、世界有数の試験・検査・認証機関SGSグループの一員として、温室効果ガス排出量を含むサステナビリティ情報の第三者検証で豊富な実績を有しています。

ISO 14064-3やISAE 3000に基づく企業GHGインベントリの検証経験を持つ検証員が、排出量算定方法や内部統制の妥当性を独立した立場から確認します。排出量取引制度では、第1フェーズ(GXリーグ)より登録検証機関として多数の検証サービスを提供し、2026年度にはGX-ETSに係る登録確認機関として登録されています。

また、ISO 9001・ISO 14001の審査資格やエネルギー管理士等の資格を有する専門家が在籍し、省エネ法対応や環境マネジメントと整合したGHG管理体制の確認が可能です。

こうした専門性と豊富な実績により、制度対応とサステナビリティ情報開示の両面を支える検証パートナーとして、多くの企業に選ばれています。

GX-ETS検証のプロセス

 STEP 1  見積り依頼
見積依頼書をご提出いただきます。
 STEP 2  見積書の受領・申請書のご提出
正式なご契約となります。
 STEP 3  検証スケジュールの調整
検証項目ごとに検証スケジュールを調整します。
 STEP 4  事前資料のご提出
関連する資料を確認し、検証計画書を作成します。
 STEP 5  検証の実施
現地訪問(事務局サイトを含む)や分析的手続き等の検証を実施し、報告書を作成します。
 STEP 6  意見書・保証書の発行
  検証終了後、社内レビューを経て意見書・保証書を発行します。

SGSが提供できるサービス

SGSは、日本国内でいち早くGHG検証サービスを開始し、様々な検証基準に対応した豊富な検証実績を有しています。組織のGHG排出量検証にとどまらず、CFP(カーボンフットプリント)検証、EPD(環境製品宣言)検証、LCA(ライフサイクルアセスメント)算定支援、CBAM(炭素国境調整措置)規制対応支援などを通じて、企業のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを包括的にサポートしています。
グローバルネットワークを通じて得られるサステナビリティに関する国内外の最新動向や法規制の知見と、各業界の現場に精通した検証員の専門性を活かし、企業が進めるサステナビリティ活動の信頼性向上に貢献しています。
その他のサステナビリティ関連サービスも多数ご用意しておりますので、お気軽にお問合せください。

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お問い合わせ

SGSジャパン株式会社
サステナビリティソリューション
TEL:050-1780-7871