北米向けField Evaluation(ANSI/NFPA 79)
Field Evaluation とは?
単一製造品、または製品ごとにカスタム仕様となる産業用機械に対し、その年度の規格、その場所に限り有効とする認証ラベルを製品に表示するための審査・試験・認証サービスを指します。
北米におけるNRTL認証制度は関連サービスページをご確認ください。
Field EvaluationにおけるラベルはANSI/NFPA 79によります。
製品の検査は、アメリカ国内の機械装置の据え付け地となる最終設置場所で実施され、下記のようなラベル(フィールドラベル)が現地で貼り付けされます。
ラベル例・実際のプロセス
審査・試験では機械安全の原則であるリスクアセスメント、PL(パフォーマンスレベル)の計算書などの技術文書、ANSI/NFPA 79とUL 508Aに基づく電気設計・部品表が求められます。
他の認証(Full Certification, LPC)制度との大きな違いは下記です。
- Field Evaluation制度の対象とする製品は単一品や製品ごとにカスタムされるものであるため、定期的な工場検査を伴う対象ではありません。
- 量産を伴う認証の場合は内部の構成品SPEC(形状、性能、定格など)や仕様(ブレーカー、VFDsなどの電気制御機器などから電線、ねじまで)の変更をするとその認証サービスの対象から外れます。Field Evaluation制度における製品は単一品のため、1台ごとに異なっていても問題ありません。
- バリエーションの異なる複数台出荷をする場合、原則1製品ごとに審査、試験を実施し、アメリカ納入後に1製品ごとにラベルを添付する必要があります。
- 機械の移設や売却がある場合、機械の据え付け時に行った初回のField Evaluationは無効となります。移設等を行った場合に機械の安全性の確認をするためには所有者は再度Field Evaluationを実施することが必要になります。
フィールドラベルの表示までの業務プロセス例
STEP 1 |
情報収集 |
▼ |
ユーザー、出荷先の州・市・群、AHJからの要求の情報を収集します。 |
STEP 2 | 適用規格決定 |
▼ |
出荷地と製品詳細を確認し、適用規格を決定します。 |
STEP 3 | 設計・製作 |
▼ |
適用規格と要求仕様に対して設計・製作を行います。 |
STEP 4 | 予備審査の実施 |
▼ |
規格に基づき、日本国内での「フィールドラベルのための予備審査」を実施します。 |
STEP 5 | SGSジャパン レポート発行 |
▼ |
必要な場合は是正処置を実施いただき、最終的にSGSジャパンよりレポートを発行します。 |
STEP 6 | アメリカへの出荷&現地審査 |
▼ |
アメリカへ出荷します。SGSジャパンが手配したSGSのアメリカのエンジニアにより、製品審査を実施し、Field Evaluation Reportを発行します。 |
STEP 7 | フィールドラベル貼り付け |
フィールドラベルを製品へ貼り付けします。 |
規格対応が初めての方から、多数の認証申請が必要となる方まで、経験豊富なSGSでサポートいたします。ぜひご相談ください。
サービスご利用のメリット
- 1台ごとに仕様が異なる機械装置を製造されるメーカー向けのサービスで、製品1台ごとに審査を実施し、最終的にNRTLラベルを表示することが可能です。
SGSを選ぶメリット
- 製品安全・EMCともに経験豊富なエンジニアが対応いたします。
- 特にアメリカの規格対応は世界でも最も難解といわれていますが、SGSジャパンにはUL 508Aの設計経験を有するエキスパートもおり、経験豊富なメンバーでの適切なサポートが可能です。北米向けの製品輸出が初めての方をはじめ、北米規格対応でお困りの方はぜひご相談ください。
サービスご利用の流れ
STEP 1 | サービスお問合せ |
▼ |
まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。ノウハウを持つセールスより連絡いたします。 |
STEP 2 | お打ち合わせ |
▼ |
お打合せの中で、ご依頼内容と貴社の状況やご要望をヒアリングし、詳細条件を確認いたします。 |
STEP 3 | 見積書の発行 |
▼ |
SGSでの対応工数を検討し、営業から見積書の提示&納期を連絡いたします。 |
STEP 4 | 業務のご依頼 |
貴社所定の書式、または弊社書式にてご発注をお願いいたします。 |
よくあるご質問
Q. 審査後の技術的な質疑は対応可能でしょうか?
A. 技術支援業務にて対応可能です。
Q. 見積もり時に事前に準備した方が良いものはありますか?
A. お申込みの際は弊社所定の見積依頼書と合わせて製品資料(製品マニュアル、製品仕様書、単線結線図、電気回路図、外形図、圧力回路図(油圧、空圧、冷媒等を使用している場合) 部品リスト、マニュアル、リスクアセスメントシートなど)をご準備ください。
Q. 審査・試験は自社工場で対応可能ですか?
A. 対応可能です。
Q. 装置実機や図面が無くても審査は可能ですか?
A. どちらも審査には必須です。これから実機開発をされる場合には図面または類似機のいずれかがあれば、事前審査という形で簡易的な審査を対応可能です。
Q. 審査に必要な技術資料類の作成代行をお願いできますか?
A. 申し訳ありません、ドキュメント作成代行は行っておりません。
Q. リスクアセスメントの方法、安全回路の考え方、PL計算の考え方、SISTEMAを用いた妥当性の検証、SCCR値の考え方などトレーニングは可能でしょうか?
A. 審査業務とは別のトレーニング業務として対応可能です。
関連サービス
お問い合わせ
SGSジャパン株式会社
C&P Connectivity 製品安全部
TEL:050-1780-7877