MOSH/MOAH分析
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フランスにて2023年1月以降に包装材料への鉱物油の利用を禁止する法律が公布されました。
SGSでは、この法規制に対応した「鉱物油飽和炭化水素(MOSH)」および「鉱物油系芳香族炭化水素(MOAH)」に対する分析サービスを提供します。
規制概要
2020年2月10日、フランス政府は、廃棄物対策と循環型経済のために包装上の鉱物油を禁止する法律2020-105号を公布しました(第112条)。さらに、2022年には新たな規則(Arrêté du 13 avril 2022, the Decree)が公布され、鉱物油の定義と制限値が定められました。
鉱物油の使用は、次のように段階的に禁止されます。
- 2023 年 1 月 1 日以降、1~7 個の芳香環からなる鉱物油系芳香族炭化水素(MOAH)の規制値は 1%とする
- 2025年1月1日以降の要件:
- 1~7個の芳香環からなる鉱物油系芳香族炭化水素(MOAH)の規制値を0.1%とする
- 3~7個の芳香環からなる鉱物油系芳香族炭化水素(MOAH)の規制値は1ppmとする
- 炭素数16~35の鉱物油飽和炭化水素(MOSH)については0.1%とする
指定物質 | 発効日 | ||
2023年1月1日 | 2025年1月1日 | ||
MOSH(C16 - C35) | - | 0.1% | |
MOAH(1 - 7個の芳香環) | 1% | MOAH(1 - 7個の芳香環) | 0.1% |
MOAH(3 - 7個の芳香環) | 1ppm |
*この規制では、インキの製造に使用される石油系炭化水素を原料とする油を[鉱物油」と定義しています。
*2023年1月1日以前に製造または輸入された印刷包装材および紙の廃棄期間は、この日より12ヶ月以内でなければなりません。
※鉱物油:数千種類の異なる構造と大きさの化合物を含む複数の炭化水素の混合物で、主原料は原油・石炭のほか、天然ガス・バイオマスからも合成的に生産されています。鉱物油は良好な添加剤または溶剤であり、インク、防腐剤、殺虫剤、光沢剤、潤滑剤、帯電防止剤、軟化剤、殺菌剤、再生紙などによく使用されています。
※包装材:材料を問わず、商品を収納・保護し、その取り扱いや生産者から消費者または使用者への輸送を可能にし、その商品を確実にすることを意図したあらゆる物品を指します。同様の目的で使用されるすべての「使い捨て」物品は、包装材とみなされます。
MOSH/MOAH分析サービス
- 分析項目:
- MOSH(C16 - C35)
- MOAH(芳香環 1 - 7 および 芳香環 3- 7)
- 分析装置:GC-FID/MS
- 分析方法:JRC GL
- 下限値:1ppm
SGSを選ぶメリット
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