その他環境負荷物質分析
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SGSでは、POP規則やREACH規則をはじめとした各種法規制や、電気・電子機器産業で使用を制限されている各種環境負荷物質に対する分析サービスを提供いたします。
主な化学物質例
PAHs
PAHs(多環芳香族炭化水素)はベンゼン環を2つ以上持つ化合物の総称です。主に原油に含まれており、その燃焼過程で発生します。PAHの中には発がん性を示す物質があり、健康被害への懸念から規制される動きがあります。REACH規則では制限物質(Annex XVII)として8物質が収載されており、またドイツのGSマーク認証では15物質が指定され、認証取得には分析(AfPS GS 2019:01 PAK)が必要となります。
有機スズ化合物
有機スズ化合物とは4価のスズ原子にアルキル基やフェニル基が結合した有機金属化合物の総称です。以前は主に船底塗料や魚網の防汚剤製品として用いられ、最近では工業製品として塩化ビニル樹脂などの熱安定化剤に使用されてきました。しかしTBTO, TBT, TPTなど一部の有機スズ化合物については内分泌かく乱作用が疑われるとの報告があがり、国内では化審法や化管法に指定されています。また国外においてもREACH SVHCに挙げられるなど、規制が強化される流れにあります。
SCCPs, MCCPs
塩素化パラフィンのうち、炭素数が10~13のものを短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)、14~17のものを中鎖塩素化パラフィン(MCCPs)と呼んでいます。これらは主に樹脂類やゴム類への添加剤として利用されていましたが、POPs条約においてSCCPsが付属書A(廃絶対象)に追加され、またMCCPsはREACH SVHCに追加されるなど、規制が強化されています。なお、MCCPsは次期RoHSへの有力な追加候補物質としても挙げられています。
TBBPA
テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)は臭素系難燃剤の一種として、ポリカーボネートやABS、プリント基板向けエポキシ樹脂等に利用されています。難分解性で生物蓄積性があるため、他の臭素系難燃剤とともに規制強化の対象となりつつあります。また、次期RoHSへの有力な追加候補物質としても挙げられています。
ビスフェノールA
ビスフェノールA(BPA)は主にポリカーボネートやエポキシ樹脂などの原料として使用されています。ビスフェノールAは微量でも内分泌かく乱作用があることが疑われており、また食品容器などでは容器中の食品への移行の可能性もあることから、REACH SVHCをはじめとして各国で規制対象に挙がっている物質です。
UV-328
紫外線吸収剤はその特性から多くの樹脂製品などに利用されています。そのうち一部のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は難分解性・生物蓄積性があり、また生物毒性も疑われることから、REACH SVHCでは4種類の紫外線吸収剤(UV-320, UV327, UV-328, UV-350)が収載されています。さらにUV-328はPOPs条約において規制対象となることが有力視されています。
ペンタクロロフェノール(PCP)
ペンタクロロフェノール(PCP)は農薬の一種で、主に木材の防腐剤や防虫剤として利用されてきました。難分解性・生物蓄積性・水生生物への毒性や発がん性が報告され、2015年にストックホルム条約(POPs条約)の付属書Aに追加後、日本では2016年に化審法第一種特定化学物質に指定されており、指定用途での含有製品の輸入が禁止されています。
上記および上記以外の化学物質の分析サービスの詳細はお問合せください。
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