ISO14001改訂情報
2026年第1四半期頃に予定されているISO14001の改訂は、現在ISO内の技術委員会(TC207)を通じて進められており、2026年1月5日現在、最終国際規格案(FDIS)の段階となっています。
改訂版は、気候変動対応、生物多様性、持続可能な資源利用など、世界的に高まる優先課題を反映しています。
既存の要求事項を明確化し、強化することを目的としており、附属書SLに基づく構造を維持しつつ、新たな用語、要求事項の明確化、そして環境パフォーマンスの強化が導入されています。
ISO14001の改訂スケジュール
| フェーズ | マイルストーン |
| 現行規格 | ISO14001:2015 |
| 国際規格案(DIS) | 2025年6月に発行済み |
| 最終国際規格案(FDIS) | 2026年1月5日に発行済み |
| 新版の国際規格の発行 | 2026年4月頃に発行される見込み |
| 新版への移行期限 | 2年または3年間と予想されるが、未定 |
*各フェーズの時期については、変動する可能性があります。
ISO14001:2026の改訂概要
*以下の内容は、ISO 14001:2026の国際規格案(FDIS)をベースとした内容となっています。
2026年版改訂の位置付けは、「部分的な改訂(技術的な要求事項の変更は意図せず)であり、変更された統合版ISO補足説明指針内の「附属書SL/調和構造(HS)」に対する2025年のTMB(技術管理評議会)決議(HSのタイトル、用語、定義への逸脱禁止)を考慮。
以下を目的に作業が進められています。
1. 可能な場合、附属書SLの内容を組み込む。
2. 要求事項の意図を明確化し、注釈や付属書等でガイダンスを強化する。
3. 気候変動を含む環境課題への対応を強化する。
ISO/FDIS14001:2026では、新しい要求事項を追加することなく、今の要求事項を言い換え/注釈追加/他の方法(付属書A)で明確化。
これに伴い、多くの要求事項が明確化され、トレーサビリティ、説明責任の強化のために変更されています。
4. 組織の状況
- 環境状態(例:気候変動、汚染、生物多様性)を明示的に考慮する必要がある。
- 環境マネジメントシステムの範囲は、ライフサイクルの視点を考慮しなければならない。
5. リーダーシップ
- 環境方針で、順守義務を「満たす」ことへのコミットメントについて、”fulfil compliance obligation”が”meet compliance obligation”に置き換えられた。
- 天然資源の保護や生態系の保護についての考慮が強化された。
- 意図した成果達成に関して、従業員のEMSへの関与を高める可能性を明確化した。
6. 計画
- 6.3項(新設):環境マネジメントシステム関連の変更管理に対する体系的なアプローチが要求された。
- 緊急事態が、非通常の状況の運用から分離された。
- 計画は、以下のとおり分割された。
6.1.4:リスクと機会
6.1.5:取組みの計画策定
7. 支援
-
‟文書化した情報”の意味を明確にするために,二つの変更が行われた。
文書:文書化した情報として利用可能な状態。
記録:~の証拠として,文書化した情報を利用可能な状態。
- 力量で、順守義務を「満たす」ことへのコミットメントについて、”fulfil compliance obligation”が”meet compliance obligation”に置き換えられた。
8. 運用
- 「外部委託したプロセス」は、「外部から提供されるプロセス、製品またはサービス」に変更となった。
- 運用管理はサプライヤーや外部委託先にまで拡大されなければならない。
- 緊急事態への対応計画はリスク計画と整合させなければならない(6.1.2項)。
9. パフォーマンス評価
- 環境パフォーマンスと環境マネジメントシステムの有効性を評価することについて、明示的に要求されている。
- 内部監査では、範囲と基準に加え、目的を明確にしなければならない。
- マネジメントレビューは、プロセス、インプット、結果の3つのサブ項目に再構成された。
10. 改善
- 10.1項と10.3項の2つの要求事項が、10.1項に統合された。
- 不適合と是正処置に対するより体系的なアプローチが求められている。
- 9項の所見と継続的改善の関連性が明確化された。
*本ページに掲載されている情報は、ISO 14001:2026 最終国際規格案(FDIS)および予想される移行要件に関する一般的なガイダンスを提供することを目的としています。
最終的な要件は、ISO 14001:2026の正式発行後に変更される可能性があります。
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